サステナブルホスピタリティとは、環境保護、地域社会への貢献、経済的利益を両立させる持続可能な宿泊・観光サービスです。エネルギー削減、プラスチックフリー、地産地消の食材利用などを通じ、環境負荷を軽減しながら、顧客に質の高い体験を提供します。 客室数が数十室以下の小規模ホテルにおいても、すぐ実践することができる、エコアメニティ戦略と発信ノウハウをまとめました。
なぜ今「サステナブルホスピタリティ」が収益につながるのか
Booking.comのサステナブルトラベルに関する記事でも示されている通り、環境配慮や地域貢献への姿勢は「選ばれる理由」になっています。
単なるSDGs対応ではなく、近年注目されているのは Regenerative Hospitality(再生型ホスピタリティ)。

再生型ホスピタリティとは?
- 環境負荷を“減らす”だけでなく
- 地域・自然・コミュニティを“より良くする”取り組み
特に小規模ホテル・ビジネスホテルは、
- 意思決定が速い
- 仕入変更が柔軟
- 地域色を出しやすい
という強みがあり、低投資でも差別化が可能です。
小規模施設が優先すべき3つのサステナブルな施策

まずは、小規模宿泊施設が検討すべき項目を大まかに3つに分類して見ていきましょう。既に取り入れられている施設もあるかと思いますが、これらを実施の上、積極的にアピールしていくことも重要です。
1.廃棄削減
宿泊施設の運営では毎日様々なゴミが出てしまいます。それらゴミの質を少しでも環境に配慮したものに変え、量を減らすための施策が廃棄削減となります。
- 使い捨てプラスチック削減
- 詰替化
- アメニティの持ち帰り(リユース)推奨

アメニティや備品に関しては削減するだけではなく、リユースやリサイクルも視野に入れるといいでしょう。
使い捨てプラスチック削減
宿泊施設において、プラスチック製のアメニティは必要不可欠といえます。毎日大量に消費するものなので、なるべくプラスチックを削減した製品を選び、取り入れるようにしましょう。
持ち手が空洞化していたり竹でできている歯ブラシや、紙パッケージのアメニティを採用することは勿論、ゲストが本当に必要なアメニティだけを選んで使用してもらうアメニティバイキングorリクエスト制での提供もすすめです。
(防カビ)竹ハブラシ34穴-3g先細 クリアマットシリーズ

ハンドル部分には、昨今プラスチックに代替するエコ素材として注目を集めている「竹」を100%使用している、話題の竹ハブラシです。
ブラシ部分には防カビ措置として、安全なフードワックスを塗布しております。
竹は、成長スピードが早く定期的に間伐する必要がありますので、その資源を有効活用する事で環境資源の好循環を生み出すことができます。
詰替化
小規模宿泊施設の場合は、コストが高い上に処分に困るミニボトルタイプのシャンプーではなく、業務用の詰め替えタイプまたは1回使い切りのパウチ入りのものがおすすめです。
これらはコストが低いこと、無駄なく使い切ってもらえることから取り入れやすく効果の高い施策と言えます。
HAJIMARI EASY+ シャンプー・コンディショナー・ボディソープ

明日に向かうすべての人に贈るボタニカルシャンプーシリーズ「HAJIMARI」の紙パック詰め替えシリーズが登場。
専用ボトルのプラスチック使用量が従来品と比べて大幅に削減されました。また、パウチ原料も紙製のため従来の容器と比較して、樹脂使用量を約25~40%削減できます。

アメニティの持ち帰り(リユース)推奨
「廃棄削減=削る」から「廃棄削減=持ち帰ってもらう」へ
自宅で再利用することで滞在後も想起され思い出として持ち帰ってもらうことも可能です。また、デザイン性・旅行後も使える実用性・環境配慮ストーリーを兼ね備えたアメニティの「かわいい」「使える」は投稿されやすいためSNS拡散要素になり、施設のPRにも適しています。
特に持ち帰りで喜ばれることが多い「使い捨てフェイスタオル」や、「ビニール巾着」などにロゴ入れを施し、提供できると強みになります。
お持ち帰りアメニティセット【巾着入り】

セット内容はゲストの声をもとに商品化!オリジナル巾着にはお持ち帰りを促す案内文入りです。
チェックアウト後も使用していただく事で、問題視されるアメニティの使い捨て文化を軽減するエコ対策にも繋げる事ができ、社会に貢献する事ができます。
お持ち帰り用 180匁フェイスタオル 袋入り 300枚

「館内のタオルはどれを持ち帰っていいかどうか分からない」というゲストの声が多い中、フェイスタオルのみ「持ち帰り可能」を明記することで、持ち帰り不可のリネンとの差別化につながりトラブル防止に。
アメニティの再利用を呼び掛けるオリジナルロゴ入りでSDG’sへの取り組みにも繋がります。
タオルは一般的なサイズに乾きやすく使い勝手の良いコットン100%、180匁仕様です。

DCアメニティでは小規模宿泊施設様にも低コストでご利用いただける名入れサービスも承っております。フェイスタオルは600枚~受注可能。ぜひお気軽にお見積りお問い合わせ下さい。
2.素材の変更
主に提供アメニティに関する素材の変更です。これらを使用しているアメニティは「エコアメニティ」と呼ばれ、パッケージにも記載されていることが多いため、導入・提供するだけでPRにもなります。
- 生分解性素材
- FSC認証紙
- バイオマス原料
生分解性素材
コーンスターチ(トウモロコシでんぷん)等を主原料とする生分解性素材は、植物由来で、最終的に微生物により水と二酸化炭素に分解される環境配慮型プラスチック(バイオマスプラスチック)です。その他にも食用外の米を原料としたアメニティも。
これら植物性の原料を使用した生分解性素材のエコアメニティを積極的に取り入れてみましょう。
インスタントエコハブラシ 食用外米35%配合

食用外の砕米を35%配合したエコ歯ブラシです。
毎日大量に消費される使い捨てアメニティだからこそ、地球環境に優しいものを。
24穴の先細ヘッドでお子様から大人までしっかり磨けます。歯磨き粉が既に装填してあるインスタントタイプなので水に濡らしそのまま使用可能。
また、パッケージにECOマークもプリントしており環境に優しい企業イメージのアピールにも◎
エコヘアブラシ コーンスターチ28%配合

コーンスターチを28%配合したエコヘアブラシ。
ゆったりとしたカーブ状のブラシが頭の形に沿い、気持ちの良いブラッシングができるコージーブラシです。
パッケージにもコーンスターチの原料、とうもろこしとECOマークをプリントしており環境に優しい企業イメージのアピールにも◎
FSC認証紙
FSC認証紙とは、認証を受けた森林から伐採した木材を原料とし、木材の輸送から紙への加工、印刷に至るまでを国際的なNGO「FSC」の認証制度に基づき、管理された紙のことを指します。
このFSC認証紙にあわせてバイオマスインキが使用されている、使い切りタイプのコスメアメニティは小規模宿泊施設様から特にご好評をいただいております。
オーガニック化粧品 Gioiello【ジョイエッロ】 台紙付きパウチ4種セット 250組

肌に優しい天然由来のオーガニック成分を配合したコスメシリーズGioiello(ジョイエッロ)パウチ4種セット台紙入りです。衛生的な個包装&ロットNoで品質管理もされており安心して使用できます◎
クレンジング/洗顔料/化粧水/乳液の4種のラインナップを紙包材にセット。本商品の台紙には、森林資源の保全に配慮したFSC認証紙を使用しています。
メンズオーガニック化粧品 ORGA【オーガ】 台紙付き 250組

肌に優しい天然由来のオーガニック成分を配合したメンズコスメセット。自然由来の花や草木のエキス、オレンジ油などを配合。男性の敏感肌や頭皮にもやさしい処方です。
洗顔料/オールインワンジェル/ヘアワックスの3種のラインナップを紙包材にセット。本商品の台紙には、森林資源の保全に配慮したFSC認証紙と植物由来のバイオマスインクを使用しています。
3. 地域連携
地域と連動したサステナブルな取り組みが小規模宿泊施設を中心に広がっています。地域の自然や歴史・文化を活用し、魅力的な体験や観光プログラムを通して地域資源の有効活用し地元住民の生活を向上させていくこともサステナブルホスピタリティの一つです。
例えば、宿泊施設において地元の特産品や伝統工芸品の販売を行ったり、地域の料理や文化体験を提供したりすることで、地域の魅力を観光客に伝える役割を果たすことが可能です。
- 地元素材の料理
- 地域事業者との共同企画でのイベント
- 地元ブランドとのOEM
地元素材の料理
地元素材を使った地産地消の宿は、地域経済の活性化と環境負荷軽減(フードマイレージ削減)に直接貢献するSDGsの取り組みに繋がります。
具体的に小規模宿泊施設においては、地元農家や漁師と連携し地産食材、旬の食材、ジビエ料理の提供を行ったり、食事を完全予約制にするフードロス削減を進めると良いでしょう。

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」と目標15「陸の豊かさを守ろう」を意識して地産地消の宿を目指していきましょう。地産食材を使用することで顧客満足度はグッと上がります!
地域事業者との共同企画でのイベント
地域共同企画によるイベントや宿づくりは、持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)の観点から非常に重要です。地元のNPO、企業、行政と連携し、環境保全、地域経済の活性化、文化継承に取り組む事例が増えています。小規模宿泊施設だからこそ出来るサステナブルな付加価値について考えてみましょう。
地域共同企画によるサステナブルな取り組み事例
- ホテル周辺の自治体やNPO等と連携し、地域のイベント・祭り・花火大会に出店する。(施設のPRに)
- 地元伝統工芸品や美術品を客室やロビーに設置・販売し、地元の職人を支援する。
- 地元コミュニティと連携した、観光客向けの「自然環境・文化体験ツアー」の実施や紹介。
- 環境保護に取り組むNPO法人と提携した寄付型プランやエコプランなど。
地元ブランドとのOEM
宿泊施設が地元のブランド品や特産物と連携し、OEM(相手先ブランド生産)でオリジナル商品を作成する取り組みが、地域活性化や独自の顧客体験として注目されています。
大手ホテルにはない、その土地ならではの体験(「ここでしか手に入らない」)を提供できるでしょう。特に
ゲストが手に取りやすいOEM事例
- 地域のマスコットや伝統柄をあしらったオリジナルのフェイスタオル・手ぬぐい
- 名産の花や植物、果物の成分を配合したハンドクリームやディフューザー(客室やロビーに設置し売店やフロントで販売も◎)
- 特産品の飲料や調味料などのお土産用ボトル入り製品(食事提供時にお土産品として販売していることも案内できるといいでしょう)

DCアメニティでは小規模宿泊施設様にも低コストでご利用いただける名入れサービスも承っております。フェイスタオルは600枚~受注可能。ぜひお気軽にお見積りお問い合わせ下さい。
明日から実行できる施策

ここまで紹介した「廃棄削減・素材の変更・地域連携」は、取り組み自体は比較的始めやすい一方で、“運用”と“伝え方”で成果(コスト削減/口コミ/予約率)が大きく変わります。
この章では、小規模宿泊施設でも低コストかつ明日からすぐできる、現場オペレーションと発信の具体策をまとめます。
施策1:まずは「やめる」から始める
サステナブル対応は“新しく何かを買う”より、まず不要な消費を止めるほうが早く効果が出ます。特にアメニティと客室内備品は、明日から改善できる余地が大きい領域です。
- 「全室一律設置」をやめて“選択制”へ(歯ブラシ/カミソリ/ヘアブラシ/コットン等)
- 連泊は清掃・リネン交換を選択制に(「環境配慮」+「滞在の快適さ」両方を訴求)
- 館内掲示の文言を改善(“お願い”ではなく“メリット提示”に変える)
- 紙・印刷物の見直し(館内案内・周辺MAPをQR化し、必要時のみ印刷)
ポイントは、削減を「我慢」に見せないこと。
“必要な分だけ選べる=快適でスマート”という体験設計にすると、ゲスト満足度を落とさずに廃棄と原価を下げられます。
施策2:アメニティ導線を変える
導入する商材を変えなくても、置き方・渡し方を変えるだけで使用量はコントロールできます。小規模施設は現場の導線がシンプルなので、改善が効きやすいです。
明日できる導線の整え方
- フロント横に「アメニティバー」を集約、またはチェックイン時のリクエスト制に(客室設置を減らす)
- カテゴリ別に小さく分けて配置(“必要な分だけ”取りやすい)
- 案内POPに「目安数」を書く(例:歯ブラシは1泊1本目安)
- 「持ち帰りOK」アイテムを明確化(ロゴ入りタオル/巾着等)
“持ち帰りOK”を明確にすることで、リネンの持ち帰りトラブル予防にもなり、ゲスト体験としても親切になります。
お持ち帰り用 180匁フェイスタオル 袋入り 300枚

「館内のタオルはどれを持ち帰っていいかどうか分からない」というゲストの声が多い中、フェイスタオルのみ「持ち帰り可能」を明記することで、持ち帰り不可のリネンとの差別化につながりトラブル防止に。
アメニティの再利用を呼び掛けるオリジナルロゴ入りでSDG’sへの取り組みにも繋がります。
タオルは一般的なサイズに乾きやすく使い勝手の良いコットン100%、180匁仕様です。
施策3:電気・水の“見える化”で、無理なく削減
サステナブルは「アメニティ」だけではありません。小規模施設でも、電気と水のムダは改善余地が大きく、削減がそのまま利益に直結します。
- バックヤード照明を“使う場所だけ”ON(スイッチにラベル貼りで徹底)
- エアコンの初期設定温度を統一し、客室カードや案内で補足
- 蛇口・シャワーの水漏れ点検(最も費用対効果が高い)
- 「清掃時チェックリスト」に“電源OFF・換気・水栓”を追加
ポイントは、設備投資を先にするのではなく、運用の標準化で先に削減すること。数字が見えてから、必要なら段階的に設備更新を検討する流れが安全です。
施策4:「伝え方」を整えるだけで、選ばれる理由になる
小規模施設のサステナブル施策は、やっているだけでは伝わりません。
“誰のために、どんな良いことが起きるか”まで言語化(アピール)して初めて、予約理由・口コミ理由になります。
明日から使える発信の型
施設内で掲示するPOP・Webページ・OTA説明文・SNSは、この型で統一するとブレません。
そのまま貼れる文例(館内POP / 予約ページ)
例:アメニティ選択制
当館では廃棄削減のため、アメニティはフロント前のアメニティバーで必要な分だけお選びいただけます。
“必要なものを、必要な分だけ”のスマートな滞在にご協力ください。
例:持ち帰りOK(巾着・タオル等)
当館の一部アメニティは「お持ち帰りOK」です。ご自宅でもお使いいただけるよう、実用性と環境配慮を両立したアイテムを選んでいます。旅の思い出としてぜひお持ち帰りください。
例:地産食材
地域の農家・漁師さんと連携し、旬の地元食材を取り入れています。輸送距離を短くし、地域経済にも還元できる“地産地消の食”をお楽しみください。
施策5:クチコミ導線を作る
サステナブル施策は、実は写真・ストーリーとの相性が良いため、クチコミやSNS投稿を生みやすいジャンルです。無料でできる拡散宣伝は施設にとってはとってもありがたいものですが、「お願い」ベースではなく、つい投稿したくなる要素を設計して作ります。
この導線があるだけで、“環境配慮=選ばれる理由”が第三者の言葉(口コミ)として蓄積されていきます。
まとめ
サステナブルホスピタリティは、大きな投資が必要な取り組みではありません。小規模宿泊施設こそ、意思決定と運用改善が速く、「明日から変えられること」がそのまま差別化と収益につながります。
まずは、①ムダを止める(選択制・運用改善)、次に②素材を変える(エコアメニティ)、そして③地域とつながる(地産地消・体験・OEM)。この3つを、“伝え方の型”で発信まで整えることで、取り組みは「コスト」ではなく「価値」になります。
ゲストが感じるのは「SDGsをやっているか」ではなく、滞在が気持ちよく、選びたくなる理由があるか。
無理なく続けられる一歩を積み重ねて、“この宿に泊まること自体が地域と未来に良いことになる”体験をつくっていきましょう。
ホテルアメニティ・旅館用消耗品専門店|DCアメニティ

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