宿泊施設開業時にチェックしておきたい、備品リストと選び方

宿泊施設を開業する際、ゲストに快適な滞在を提供するためには、適切な備品を揃えることが重要です。本記事では、宿泊施設でゲストが使用する備品の用途や選び方、さらに仕入れ方法について詳しく解説します。

これから開業を予定している方や、既存の施設を改善したい方はぜひ参考にしてください。

必要な備品リスト

宿泊施設に必要な備品はゲストが直接使用するものやスタッフが使用するものに分かれます。今回は、前者のゲストが使用する備品・アメニティに絞ってまとめます。

客室内の備品

• ハンガー ゲストが持ち込む服を収納するために必要です。丈夫で滑りにくい素材を選ぶと、洋服が滑り落ちにくくなります。数種類の形状（スーツ用、コート用、パンツ用）を用意すると便利です。
• スリッパ 滞在中にリラックスできるよう、使い捨てスリッパや高級感のある再利用可能なスリッパを用意しましょう。
• ランドリーバッグ 長期滞在のお客様が増えているため、ランドリーバッグを提供することは重要です。特にエコ素材のものを活用することで企業アピールにもつながります。
• ティッシュボックス 紙の質感やボックスのデザインにもこだわることで、より快適な空間を演出できます。
• 消臭剤や除菌剤 客室内に設置することでゲストも利用しやすく、客室内を清潔に保つことが出来ます。なるべく無臭タイプや癖の少ない香りのものを選びましょう。
• 安眠グッズ　滞在時の満足度向上におすすめなのが安眠グッズです。アイマスクや耳栓などは衛生的な個包装タイプをセレクトしましょう。その他、入浴剤や足リラックスシートなども喜ばれます。

売れ筋商品

バスルーム、大浴場の備品

• バスタオル、フェイスタオル 吸水性と肌触りの良いタオルは、滞在の満足度に直結します。使用頻度が高いため、品質にこだわりたいポイントです。
• 洗顔ネット・ウォッシュボール 女性ゲストに大人気の洗顔ネットやウォッシュボールのアメニティ。競合他社との差別化におすすめです。
• カゴ　着替えや小物をまとめておくのに便利なカゴは、清潔を保てるようお手入れのしやすい丈夫な素材を選びましょう。
• サウナ用品　空前のサウナブームで新規開業時にサウナを設置する施設も多く見受けられます。サウナや岩盤浴を安全に、快適に利用するためにサウナハット、サウナマットなどの導入もあわせて検討しましょう。
• バスアメニティ（シャンプー、コンディショナー、ボディソープなど） ゲストの好みに応じた高品質なアメニティを揃えましょう。オーガニックやノンシリコンのものを選ぶと喜ばれます
• ドライヤー　ドライヤーの質にこだわりのあるゲストが男女とも増えています。ドライヤーの効率アップにスケルトンブラシを採用するのもおすすめです。

売れ筋商品

共用エリアの備品

• ゴミ箱 分別がしやすいデザインを選ぶと、環境への配慮もアピールできます。
• アメニティバイキング用の什器　セルフコーナーに使用する小分けのカゴやケースなどの什器は、水洗いできたり汚れが目立ちにくかったりと手入れのしやすいデザインを選びましょう。
• セルフコーナー用アメニティ　性別や趣向などで使用率に差があるアメニティは客室内ではなくロビーなどに設置のアメニティバイキングに置いておきましょう。例えば入浴剤やヘアーバンド、カミソリなどがおすすめです。
• 傘立て 雨天時に便利な傘立てはロック式のものを用意しておくと、ゲストに安心感を提供できます。
• 新聞・雑誌ラック リラックスした時間を提供するために、最新の新聞や雑誌を揃えたラックを設置しましょう。
• ペット用品やベビー用品　ペット連れや家族連れのゲストがいる場合、ペット用品やベビー用品などの備品があれば大変喜ばれます。特にペットの体拭きシートや赤ちゃんのおしり拭きなどは販売用としてもおすすめです。

売れ筋商品

レストラン・ビュッフェ会場の備品

• 割り箸　割り箸を希望するゲストもいるので、必ず用意しておきましょう。
• 紙エプロン　ゲストの衣服や館内着を汚れから守りクレーム対策にもつながります。お子様用の使い捨てエプロンも用意しておきましょう。
• 袖留め　特に浴衣や館内着を使用している施設におすすめなのが袖留めバンドです。バイキング会場やビュッフェ会場、レストランなどで配布することでゲストの利便性が上がり、食べ物や館内着を衛生的に保てます。
• 紙コップ 飲み物をセルフサービス制にする場合は使い捨ての紙コップが便利です。
• マウスウォッシュ　食事後に個包装のマウスウォッシュや飴やミントタブレットなどを配ることでゲストの満足度向上につながります。

備品の選び方

備品を選ぶ際に重要なポイントを3つ解説いたします。

質と耐久性を重視する

宿泊施設では、備品は日常的に使用されるため、耐久性と品質が重要です。特に、タオルやスリッパ、ハンガーなどは、長期間使用しても劣化しにくい素材を選ぶことがポイントです。また、定期的なメンテナンスや交換が必要なため、メンテナンスのしやすさも考慮するべきです。

清掃やメンテナンスにかかる人件費削減のため備品もアメニティ同様、極力使い捨てを選ぶ施設も増えています。タオルやスリッパなどは顧客満足度の観点からも使い捨てを検討してみましょう。

ゲストのニーズを考慮する

ゲストの快適性を第一に考えることが重要です。例えば、インバウンドゲストをメインに迎える場合は、文化や習慣に応じた備品を用意すると良いでしょう。また、使い捨てのスリッパやティッシュなどは、清潔感を重視するゲストにとって重要なポイントです。

環境への配慮

環境に配慮したエコフレンドリーな製品を選ぶことで、宿泊施設の評価を高めることができます。例えば、再利用可能なランドリーバッグやリサイクル可能な素材で作られた製品を選ぶと、エコロジー意識の高いゲストにアピールできます。

備品の仕入れ方法

仕入れ先によって手に入る商品の種類や価格が変わってきます。必要な数や予算を確定したら以下を参考に仕入れ方法を検討しましょう。

オンラインショップでの仕入れ

オンラインショップは、手軽に多くの選択肢から選べるため便利です。価格比較やレビューを確認することで、品質とコストパフォーマンスの良い商品を見つけやすいです。また、まとめ買いをすることで、割引や送料無料の特典を利用できることも多いです。

ホームセンターや100円均一で直接仕入れ

実際に店舗を訪れ、製品を直接確認して購入する方法です。製品の質感や実際の使用感を確かめることができます。

ただし、ホームセンターや100円均一では家庭用を想定して作られた製品が多いため、実際に施設で利用するとなると耐久性に乏しかったり、再度同じ製品を仕入れたくても商品切り替えのスパンが早く在庫確保が難しいなどといったデメリットもあります。

専門業者からの仕入れ

宿泊施設向けの備品を専門に取り扱う業者から仕入れる方法もあります。これにより、大量購入時の割引や、施設のコンセプトに合わせたカスタマイズが可能です。業者との長期的な取引関係を築くことで、特別なサービスやサポートを受けられることもあります。

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最後に

宿泊施設において、ゲストが快適に過ごすためには、適切な備品の選定が欠かせません。質の高い備品を揃え、ゲストのニーズを満たすことは、施設の評価を高め、リピーターを増やす鍵となります。本記事でご紹介した備品リストと選び方を参考に、ぜひご自身の施設に最適な備品を揃えてください。

備品の仕入れについてのご相談や、詳細な情報が必要な場合は、ぜひ弊社のアメニティ通販サイトをご利用ください。豊富な商品ラインナップと、専門知識を持つスタッフが、皆様の宿泊施設を成功へと導くお手伝いをいたします。

皆様の宿泊施設が、多くのゲストに愛される場所となることを、心よりお祈り申し上げます。